自分はコヤマカズヒロさんの弱者のゴルフマネージメント - YouTubeが好きで、その中に『ゴルフとは「手持ちの技術を駆使して、いかに良いスコアを出せるかを競うスポーツ」という話』という会がある。今回は自分なりのゴルフで100を安定的に切るために必要な "手持ちの技術" について紹介したいと思う。
2年くらい前の自分は100を切ることは稀で、めちゃめちゃ頑張って運もついてきて90台後半、普通とかちょっと調子が悪いと100~110くらいに収まる感じだった。安定して90台を出したい!と練習場でうまくボールを打つための練習をせっせとやってたのだが、なかなか結果がついてこない。
そんな中、 "手持ちの技術を駆使する" というのを考え始めてから変わりつつあるので、自分なりの100を安定的に切るために必要な "手持ちの技術" について言語化してみる。
最近のスコアはこんな感じで、100も叩くけど大きく崩すことはなく同じくらいの感じで回れてる。
大前提
どんな技術を持っていても実践で発揮できないと意味はなく、やっぱり多くラウンドすることに勝るものは無いと思う。考えたことをラウンドで試し、失敗して改善しての繰り返しが一番大事なのは言うまでもなく、このブログに書いてあるのもラウンドを前提とした話。
技術その1 : スコアマネジメント
いきなりスイングの話ではなく、ゴルフを考える技術の話。
ゴルフは結果から逆算して何をすべきかを考えるほうがうまくいくと思う。1打でも少なくすべくきれいなスイングを追い求めるよりも、ダブルボギーで良いと決めて低リスクなスイングをするほうが再現性が高いと思ってる。
100を切れなかった時に多かったのが、
- パーで上がりたい!と意気込んだ結果のトリプルボギーに引きづられて、10打を叩く...
- ハーフで気づいたら残りホールをパーで上がっても50を切れない...
- 残り5ホールくらいは集中力が切れて今日は練習と開き直る
みたいなやつ。
スコアを追い求めるためには集中力を切らさないことが大切。そのためには、一つ一つのホールの結果に大きくメンタルを左右されず、想定の範囲内でゴルフを続けることが大事だと思う。 そのために必要なのがスコアマネジメントで、自分の実力を客観視してミスを前提にどんなペースでスコアを作っていけばいいかを事前に計画する技術が必要。
自分流のスコアマネジメントのやり方
- ラウンドする前日にコースのヤーデージを見て、PAR数とHDCPを確認する
- HDCPを参考に各ホールごとに出したい目標スコアを決めてメモしておく
- ティーショットする前にメモをみて目標スコアを確認してからどうやって攻めるかを考える
- 3ホール毎にトータルのスコアを振り返り、目標との差分を確認する
自分の場合はこんな感じで、一番うまく行くケースのスコアと絶対にこれ以上にはなりたくないマストのスコアの2つを決めるようにしてる。
こういう風にラウンドする前に目標スコアを考えておくと、100を切るために必要なホールごとのスコアがわかる。上の画像だとマストのスコアで上がるとトータル98になるように設定していて、98であがるためにはパーは必要はなくダブルボギーを4回とっても大丈夫なことがわかる。
なのでラウンド中にダブルボギーやトリプルボギーが出てしまっても焦らず、いつまでにリカバリできれば良いか?が計算でき、モチベーションを切らさずに続けられる。
簡易版
最初は上のように細かく目標スコアは立てずに、3ホール区切りで考えていた。ハーフで50を切るには+13打で収めれば良いので、大体3ホールで+4打で回れるように考えながらラウンドする感じ。
スコアマネジメントの目的は、メンタルを大きく揺らさずに集中力をキープすることなので、自分に合ったやり方が見つかればそれで良いと思う。
ただし、どれだけ目標スコアやペース管理をしていても、+4打以上が続いてしまうと挽回できなくなってしまうので、守りに入るルールを決めておくとなお良い。例えばOBを打ってしまうと基本ダブルボギー以上になって+4打が見えてくるので、OBを打ったらとにかく安全な攻め方をする・無理をしないと決めておき、トリプルボギーで上がることを最優先できると良い。
目標スコアは当日に書くこともできるけど、当日だと気持ちが高まって無理な目標をたててしまうこともあるので、冷静に判断できる前日が良いと思う。
技術その2 : ドライバー
スコアを大きく崩す一番のきっかけはOBだと思う。OBは無情。なので100切りを目指す人が一番最初に取り組むべきクラブはドライバーだと思っている。
これは極端な例だけど、前半45で上がって90切りも見えて意気揚々な中、後半に6回もOBを打ってトータル103になってしまったラウンド。もしOBを半分に減らすことができていたら6打縮めて97で上がれていた。
大なり小なりこういう大波賞みたいにスコアを崩すケースとか、一日を通してOBが出続けて修正が効かないまま終わってしまうときもあると思う。
OBとか池みたいに問答無用で罰則が与えられるやつは挽回の余地がない。アプローチのチャックリとかトップは、次がうまく打てれば+1打で済む。まぐれで次の1打がチップインして入る可能性もある。でもOBにはそれがない。OBは無情で心のダメージも大きい。なので、一番優先度高く取り組むべき。
ドライバーの曲がる方向性を決める
具体的には自分の球筋に合わせて、常に同じ方向に曲がる打ち方を研究する。コースでは両方OBの場所もあるが、片方がOBでもう片方は何もないか、あっても赤杭でワンペナだったりする。そういうときに危険を避ける技術を身に着けておくと多少のミスをしても大きな事故に繋がりにくい。
大体練習場で10球打って7球は思った方向に曲げれるようになりたい。ちなみに曲がるのはチーピンとか極端なものでも良い。大事なのは曲がり方向が一定なことで、方向が決まっていけば後はどのくらいティーショットに立った時に右を向くか、左を向くかのさじ加減でミスの幅をコントロールできる。
今の自分だと80%くらいはFW内か左側に打てている。FWでも思ったよりも右に出るケースもあるので、大体70%くらいが思った方向に曲げれてるイメージ。打つときはだいたい黄色の旗とラフ境目の間くらいを目標にして、左ラフまでの曲がってもOKくらいな気持ちで打っている。
このブログのテーマの "手持ちの技術を駆使" を言い換えれば、「必ず左に曲がるドライバーという技術を駆使して、どのくらい右を向いてリスク幅をコントロールするかによってスコアをまとめること」ということ。完璧なドライバーショットは求めず、まずはどちらにも曲がるから片方にしか曲がらないに成長させて、その技術を使いこなせるかが鍵。
方向性を上げるためのTips
練習場に行ったら打つ場所は固定化したほうが良い。練習場の左側から打つとドローのイメージが出やすいし、右側から打つとフェードのイメージが出やすい。視覚的にイメージが持ちやすいのは技術習得する上ですごいアドバンテージなので、打つ場所を固定化してイメージを常に持つのが大切。
ラウンドでティーイングエリアに立ったら、つま先上がりなのかつま先下がりなのか確認したほうがいい。ティーイングエリアの右側から打つか左側から打つかも大事だが、つま先上がりだとドローが出やすかったり、逆だとフェードが出やすいので、意図的に場所を利用するのが大事。自分も絶対に左に曲げたいときはつま先上がりが強いところから打ったりする。自分で曲げる技術も大事だけど、打つ場所で技術を補助することでより思ったとおりに球が打てるので、こういう視点も大切。
技術その3 : 安全な攻め方
最後は安全に攻めるための技術を決めておくこと。これは得意なクラブによって変わってくると思う。
例えばPar5の1打目がOBになってしまった時にプレ4から4打目を打つことになるが、まだ残り230ヤードくらい残っている状況でどうすれば良いか?
プレ4から4打目を打つとして、最低でもトリプルボギー(8打)であがるためには5打以内に抑えないといけない。2パットで上がれるなら230ヤードを3打で載せればよいが、3パットかかるなら2打で乗せないといけないので意外とシビアだったりする。いずれにせよプレ4から3打目をグリーン上かその近くから打てれば8打では上がれる可能性が高いので、2打でグリーン近くまで持っていく確率が一番高い方法 = 安全策となる。この時にFWに自信があるか、115ヤードを2回繰り返す方が自信があるのかは人次第なので正解はないと思う。
練習するときは上のようなケースを想定して、自分の中で安全策と言ったらこれと自信をもてるクラブを練習して、自分なりの安全な攻め方の技術を手に入れれると良い。
自分の場合は5番ウッドは得意だけどバンカーが苦手なので、グリーン周りにバンカーがあったら90ヤードを残すように打つ、バンカーがなかったら5番ウッドで近くまで寄せてアプローチを頑張るってルールを決めてたりする。今は100~130ヤードのショートアイアンが苦手で、PWを2回打っても5番ウッドを打ってもグリーンオン率はほぼ変わらないので、2打で乗せる確率でいうと5番ウッドのほうが高い = 安全と考えている。
こういう判断はラウンド中は咄嗟にはできないので、ある程度のパターンを作っておけると良い。月に1回ラウンドできるのであれば毎回終わった後に振り返って、安全策が欲しかったケースをリストアップしてどのクラブ選択ができるようになったら次回楽になるかを考えれると良い。
おわりに
自分なりの3つの技術を紹介した。今年何回もラウンドする中で自分なりに発見して取り組んできたことのまとめなので、同じ100を安定的に切りたい人にとってのショートカットになれると嬉しい。